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筆ってどんなふうに洗えばいいの?

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筆ってどんなふうに洗えばいいの?

絵を描く時に筆は欠かせない道具です。しかも画筆は私たちの想像以上にデリケート。使用後に適切なメンテナンスを行って、いつも快適に使えるように保つことが大切です。

 

 


1. 油絵編

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●用意する道具
ウエス、もしくはいらない布か紙、筆用石鹸、筆洗器、ブラシクリーナー

【ポイント!】
油絵具の筆は水では洗えません。油彩画用の用具の洗浄には、目的に合わせたクリーナーが必要です。油絵具を使った筆やペンチングナイフは必ずブラシクリーナー(油絵具の洗浄液)を使いましょう。ブラシクリーナーには大きく分けて、一般的に制作中に使用する石油系と、完全洗浄用の水性タイプがあります。


<石油系筆洗液>
ブラシクリーナーLT


ブラシ クリーナー LT

毒性を格段に下げながら、できるだけ溶解力を確保した石油系筆洗液。においも以前のブラシクリーナーより穏やかです。リンス効果もあります。使用時の換気は必要です。
・主用途:油絵制作時・制作後の用具類の洗浄
・洗浄力:◎
・成分:精製石油系溶剤、リンス剤
・容量:800ml、2ℓ、4ℓ


オドレスブラシクリーナー


オドレス ブラシ クリーナー

ブラシ クリーナーから石油のにおいの成分を除去した筆洗液。リンス剤の配合により、洗浄後の筆は柔らかさを保ちます。洗浄力はブラシ クリーナーLTよりも弱めです。なお、石油臭はなくても揮発はしているため、使用時の換気は必要です。
・主用途:油絵制作時・制作後の用具類の洗浄
・洗浄力:○
・成分:精製石油系溶剤、リンス剤
・容量:800ml、2ℓ、4ℓ


<水性筆洗液>
スーパーマルチブラシクリーナー


スーパー マルチ クリーナー

生分解性に優れた植物由来の界面活性剤と、アルカリ剤を加えた強力タイプの水性クリーナー。油、アクリル、水彩絵具など、筆やパレットについた汚れをすばやくきれいに落とします。固まった筆も浸け置きにより再生可能。
・主用途:油絵使用後の用具類の洗浄(アクリル・水彩も可)
※クリーナーが絵具に混ざらないよう、使用は制作後に限るか、制作中に使用する場合は筆を水でよくすすぐこと。特に、油彩の場合は十分乾かす必要があります。
・洗浄力:◎
・成分:界面活性剤(植物由来), グリコール類
・容量:800ml

 


<固形石鹸もあります>
ダヴィンチ石鹸

ダヴィンチ 筆用石鹸 
油絵具使用後の筆は石油系のブラシクリーナーで洗浄後にこの石鹸を使用すると効果的です。(リンス入り)
オンラインショップへ

 

 

油彩筆の洗い方



筆の絵具を取る
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はじめに筆に残った油絵具を布や紙タオルで除去します。そのままブラシクリーナーにつけるとブラシクリーナーが早く絵具で濁り不経済です。

 

筆洗器にブラシクリーナーを入れ筆を洗う
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ブラシクリーナーを筆洗器にそそぎます。このとき、穴の開いた仕切りの上まで入れます。筆の穂先全体が入る位置まで入れましょう。

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穂先全体をしっかり液に浸けて、穴の開いた仕切りをなでるようにやさしく筆についた絵具を洗い落とします。このとき、ゴシゴシと仕切りに押し付けたりすると毛が傷んでしまいますのでご注意ください。

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筆洗器上部についている棒でクリーナー液をよくしごき落とした後、布や紙タオルで絞るように拭きます。これを何度かくり返します。


100mlの小ボトルタイプもあります。野外スケッチなど携帯に最適です。

    • ネオクリーナーLTNo.1[タテ型]  ネオクリーナーLTNo.1[タテ型]
    • ネオクリーナーLT No.2[ヨコ型]  ネオクリーナーLT No.2[ヨコ型]
    • オドレスクリーナー  オドレスクリーナー

 


直に筆を入れ、ボトルの股部分に優しくなでつけたり振り洗いをします。汚れはしばらくすると沈殿します。

注意!
※画筆をクリーナーや筆洗器に長時間浸けたままにしないでください。穂先にくせが付いたり、軸が割れたりするトラブルの原因になります。


【ポイント!】
クリーナーで十分に洗ったつもりでも、穂先がベトベトしたり、しなやかさがなくなったと感じた経験はありませんか?

それは、筆の中に残った油分(乾性油)が重合して固まるからです。
クリーナーで筆を洗うと、筆についた絵具の濃度は低くなりますが、完全にはゼロになりません。
そこで、筆に残った油分を取り除くために、最後は石鹸で穂先を洗い、流水で洗い流してしまう必要があるのです。


筆用石鹸で洗う

汚れが出なくなったら、石鹸の上をなでるように毛先に付けます。


手のひらでクルクルと円を描くように泡立てよく揉んでください。


その後ぬるま湯で洗い流します。動物毛は最後に洗髪用のリンスをすると穂先がバサバサになりにくくなりますが、毛を特殊コートするリンスを使うと絵具の含みが悪くなることもあります。

洗い終えたらウエスや布でしっかりと水分を拭き取り形を整えてよく乾かします。



2. アクリル・水彩編

 

 

【ポイント!】
アクリル絵具は素早く水で洗いましょう。

アクリル絵具は固まるまでは水に溶けます。しかしちょっと油断をして筆に絵具がついたまま放置するとガッチリ固まって、もう水では溶けなくなります。制作が終わったらその都度こまめに洗うことが理想的です。

 

 

アクリル絵具の筆の洗い方



制作がすんだらすぐに水洗い

アクリル絵具を水でジャブジャブ洗うときれいになったように感じますが、まだまだ毛にはアクリル絵具が残っています。丹念に3~4度水を替えてよく洗うか、水道の蛇口の下で根気よく揉んで完全に洗い流しましょう。

 

布で絞る

ときどき水から出して布で絞って毛の奥に残っている絵具を取り、再び水の中で勢い良くジャブジャブ洗います。

洗い終えたら布でしっかりと水分を拭き取り形を整えてよく乾かします。

 

【ポイント!】
口金部分に絵具が固まると穂先が開いてまとまらなくなったり、毛が切れる原因になります。
特にアクリル絵具などの速乾性の絵具を使用する場合のメンテナンスはこまめにしてください。
それでも、繊細な獣毛などの毛は切れやすくなることをご理解ください。

 

 ●水彩絵具を使った筆もアクリル絵具と同じ要領で洗ってください。

 
【ポイント!】

水彩絵具は水溶性なので石鹸で洗ったりする必要は殆どありません。特に繊細な獣毛の画筆などは、水だけでよく洗うほうが良いといえます。

 

いかがでしたか?皆さんも、いつもの筆の洗い方を一度振り返ってみて道具を大切に使ってくださいね。

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