絵具、絵画材料のホルベイン

ニュースリリース > アートをはじめよう > はじめて描く人の使い方【油絵具編】「油絵制作の準備と後片付け」

はじめて描く人の使い方【油絵具編】「油絵制作の準備と後片付け」

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

油絵をはじめてみよう!

「油絵の道具を揃えたけど、準備や後片付けの方法がわからない…」そんな方に向けて、今回は油絵を描き始める前の準備と後片付けの方法をご紹介します。
基本を押さえて楽しく油絵をはじめましょう。

油絵って何だろう?

油絵は油絵具で描かれた作品です。水彩絵具で描かれたものは水彩画、アクリル絵具で描かれたものはアクリル画となります。では、油絵に使う油絵具とは何でしょうか。
油絵具は顔料と画面に顔料を定着させる乾性油(糊としての役割)で練り合わせた絵具です。対して水彩絵具は顔料とアラビア ゴムと呼ばれる樹脂を溶かした液体を練り合わせたものになります。
油絵具も水彩絵具も違いがないように見えますが、水彩絵具はアラビア ゴムを溶かした水溶液に含まれる水分が蒸発して画面に顔料が定着するのに対して油絵具は乾性油が空気中の酸素を取り込んで固まり定着することで油絵特有のつやのある画面になります。

道具を準備しよう

油つぼに画用液を入れよう

準備1

パレットに装着し、油つぼの半分くらいまで画用液を入れましょう。
油つぼに入れた画用液はその日のうちに使い切るか破棄しましょう。

新品の筆をほぐそう

準備2

買ったばかりの画筆は穂先にのりが付いているのでぬるま湯で濡らしてから指でやさしくほぐしましょう。ほぐした後は水分を拭き取り、しっかり乾燥させます。
穂先をほぐしておくことで絵具や画用液の含みが良くなり、描きやすくなります。

パレットに絵具を並べてみよう

道具が準備出来たらパレットに絵具を出しましょう。
パレットの色順はスタイルによって変わりますが、ここでは一例を紹介します。絵具はパレットの縁に並べて出します。色が偏らないように絵具は全色出しておきましょう。

250601_oil-paint_t08.jpg

左上から右へ色相環に合わせて色を出していきます。
左上から下は茶色と黒を出します。黒色は混ざると色が濁るので他の色と少し離します。
ホワイトはたくさん使うので他の色を出した場所とは離して多めに出します。

絵具の出し方
絵具の出し方

チューブの下の方を親指で押さえつつ、チューブの口をパレットに押しつけて少し手前に引くように絵具を絞り出すと細長く出せます。
絵具を出した後はチューブの口を拭いてからキャップを閉めましょう。

絵具を出した後

油絵具をチューブから絞り出したあと、口部をよく拭いてキャップをしっかり閉めてください。
口部で絵具が乾燥するとキャップが開けにくくなります。 画用液など溶き油も同様に口部に油が付着していると開けにくくなるため、よく拭いてキャップをしっかり閉めてください。

絵具の溶かし方
絵具の溶かし方

絵具の粘りが強すぎるときはペンチングオイルで柔らかくします。
油つぼのペンチングオイルを筆の穂先に少しつけて絵具に混ぜると柔らかくできます。

油つぼ内の溶き油をきれいに使う方法
筆の穂先が油つぼの底に触れないように浸すと、溶き油が汚れにくくなります。

絵具の混ぜ方
絵具の混ぜ方"

油絵で綺麗な色を作るには、画面に色を乗せる前にパレットでしっかりと混色することが大切です。
色を混ぜるときはペンチングナイフの先で一色一色少しずつすくい混色スペースに運んでからしっかりと練り混ぜます。
混ぜるときはパレットに出した絵具を一度に混ぜるのでなく、淡い色に濃い色を混ぜていくと調整がしやすいです。

白と混ぜる
白と混ぜる

ホワイトを混ぜるときは混ぜすぎて色を白っぽくしてしまわないようにホワイトの上に色を乗せて混ぜていくとよいでしょう。

窓を開けて準備万端

窓を開ける

油絵具は独特のにおいがあり、画用液によっては長時間吸うと身体に有害のおそれがあるため、制作中は通気をよくしたり、定期的に換気をしてください。

後片付け

制作が終わったら道具を片付けましょう。筆やナイフを拭った紙や布、画用液や筆洗液がしみ込んだ紙は発火するおそれがあるためごみ箱に直接捨てないでください。
ビニール袋に汚れた紙や布を入れて上から水をまいて湿らせ、空気を抜いて口をしっかりと閉めてから可燃ごみとして捨ててください。

汚れた紙や布の捨て方

パレット、油つぼに入った画用液の捨て方

パレットの後片付け

ペーパーパレットは剥がして廃棄してください。
木製パレットの場合は、使い残した絵具をパレットナイフで掻きとりウエスなどに包んで廃棄してください。
掻きとれない分はブラシクリーナーを湿らせたウエスや布で拭きとり、仕上げに乾性油で軽く全体を拭ってください。
油つぼの中の画用液は布や紙に含ませて破棄し、本体の中や口金の周囲をブラシクリーナーで湿らせた布や紙で拭きます。

油絵具が服についたときの対処法

  1. 余分な絵具を取る
    ペンチング ナイフやカードの端で“こすらず”そっと絵具すくい取り、ティッシュで押さえて油分を吸わせます。
  2. 油絵具を溶かす
    汚れた布の裏にタオルを敷き、ぺトロールやターペンタイン、ベンジン、アセトン入りの除光液を歯ブラシに少量つけてシミ抜きの要領で叩いてください。
    ※色落ちしやすいので、目立たない箇所でテストをしてください。
  3. 食器用中性洗剤や洗濯用固形石鹸で洗う
    油を溶かした後、食器用洗剤や洗濯用固形石鹸を直接つけて軽くもみ 、ぬるま湯でよくすすいてください。
  4. 通常の洗濯をする
    いつも通り洗濯機で洗ってください。
    洗濯後、汚れが残っている場合は乾かす前に再度②③を繰り返してください。(乾燥すると落ちにくくなります)
  5. 油絵具が乾燥して固まった場合
    布をもみ、衣服用ブラシで絵具をたたき出します。
    その後、2. 4. の工程を行ってください。

!注意!
完全に乾く前に処理するほど落ちやすくなります。
ウールやシルクなどデリケート素材は無理せずクリーニング店へ。
ペトロール、ターペンタイン、ベンジンや除光液は換気をしながら使用してください。

筆の洗い方

  1. 筆に残った絵具をウエスや紙でしっかりと拭います。
  2. ブラシクリーナーに筆先を入れて洗います。ボトルの又部分にやさしく撫でつけたり振り洗いをします。時々筆を出してウエスによく抑えて汚れを絞り出し、汚れが残っていたら再度ブラシクリーナーで洗います。
    ※ブラシクリーナー内の汚れはしばらくすると沈殿します。
  3. 最後に筆用石鹸で洗います。石鹸の上をなでるように毛先を付けます。
    手のひらでくるくると円を描くように泡立てよく揉み、汚れを掻きだしたあとぬるま湯で洗い流します。
    絵具の汚れは穂先の根本に溜まりやすいので、絵具を掻き出すイメージでもみ洗いするときれいに落ちます。
    洗い終えたらウエスや布でしっかりと水分を拭き取り形を整えてよく乾かします。

!注意!
画筆をクリーナーや筆洗器に長時間浸けたままにしないでください。穂先にくせが付いたり、軸が割れたりするトラブルの原因になります。

詳しい筆の洗い方はこちら>