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第34回 ホルベイン・スカラシップ奨学生が決定しました!

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第34回 ホルベイン・スカラシップ

スカラシップ実行委員会はこの度、厳正な審査の結果、346名の応募者より第34回スカラシップ奨学生として新たな7名を選出いたしました。
沢山のご応募を頂きまして誠に有難うございます。

 

ホルベイン・スカラシップ実行委員会は、下記 7名を第34回の奨学生として認定いたします。(敬称略)

青山 夢 熊倉 涼子 野原 万里絵 濱口 綾乃
濱元 祐佳 深田 桃子 山﨑 愛彦  

 

審査員講評

堀 元彰(東京オペラシティアートギャラリー チーフ・キュレーター)

応募者数が増えたためか、多様な表現の、才気あふれるハイレベルな作品が揃った印象だった。ポートフォリオのページを繰りながら、何の審査会だっただろうと思ったほど、実力伯仲の公募展やコンクールを審査しているような錯覚を覚えた。
熊倉涼子、濱元祐佳ら、卓越した描写力に裏打ちされた色鮮やかな作品の一方で、触覚に訴えるような野原万里絵の絵肌や大胆かつ洗練された感覚を示す深田桃子の造形も強く印象に残った。ホルベインの画材を使ってどんな作品を制作してくれるだろう――審査の最終段階で最も重視したのはこの一点に尽きるかも知れない。
なお、前回の講評で仙石審査員がポートフォリオの出来のばらつきを指摘していたが、今回もその思いを強く感じた。どのようなポートフォリオが最善かは作品の傾向やコンセプトによって多少とも異なるとはいえ、個人的には、あまりに個性的なものや趣向を凝らしたものよりも、シンプルでオーソドックスなものの方がこのスカラシップの審査には適しているのではないかと思う。

 

畑井 恵(千葉市美術館 学芸員)

この度の審査にあたって、ポートフォリオ一つ一つに目を通す中で、応募者の方々が日々向き合い続けてきた作品制作の様子が想像されました。ステートメントもそれぞれに表情豊かで、その熱量にあてられてか、時間の経過があっという間だったように思います。年代や活動拠点とされている地域、モチーフや制作方法も実に様々ですが、社会的な問題への関心や日常の世界への繊細な眼差しなど、どこか共通する意識が見出され、同時代性を感じたことは印象的でした。
選考された7人の方々はいずれも、絵画の多角的な可能性を追求し、イメージや素材、技法的な側面においても実験的な制作を試みています。奨学生の方々の制作が、ホルベイン・スカラシップを機にどのように展開していくのか、成果展の開催を今からとても楽しみにしています。

 

仙石 裕美(画家 FACE損保ジャパン日本興亜美術賞2018グランプリ 2004ホルベイン・スカラシップ奨学生)

今回の審査でまず一見して印象的だったのは、2年前の前回に比べ、全体的に作品の色調やテーマが変化し、内省的になったように感じられたことでした。作家たちが日々世情を感じながら制作していることが感じられ、とても興味深く思いました。
その中で最終的に選ばれたファイルは、逆説的にとても力強いものでした。作家ごとの探究テーマが明確に見えて、作品のもつ世界観や空間がしっかりと立ち上がっており、画材のもつ物質感もとても魅力的でした。
このような時期だからこそ、世界を感じとる繊細さと、それに動じない強さをもって制作をしている作家さんたちが選出されたと思います。
私自身も作家として改めて身の引き締まる思いでした。成果展で作品を拝見するのがとても楽しみです。

 

ホルベイン・スカラシップについて

ホルベイン・スカラシップ奨学制度は、優れた芸術作品の創造と美術界の発展を願い、国内で活動する作家を支援するためのCSR活動として発足いたしました。当奨学制度では、作品の形態を問わず色材(油彩・アクリル他)を必要としている作家に対して、ホルベインの取り扱う多様な材料・用具を提供することでその活動を支援いたします。