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第37回 ホルベイン・スカラシップ奨学生が決定しました!

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第37回 ホルベイン・スカラシップ

スカラシップ実行委員会はこの度、厳正な審査の結果、253名の応募者より第37回スカラシップ奨学生として新たな7名を選出いたしました。
たくさんのご応募を頂きまして誠に有難うございます。

 

ホルベイン・スカラシップ実行委員会は、下記 7名を第37回の奨学生として認定いたします。(敬称略)

金 佳辰 しまうちみか 島田 萌 中小路 萌美
中村 百花 平子 暖 藤原 葵  

 

審査員講評

岩瀬 幸子(nca | nichido contemporary art ディレクター)

この度初めて審査に参加させていただきました。限られたフォーマットのなか各々ポートフォリオのクオリティーが高く、作家の背景やイメージを想像し、対話する時間は有意義でした。
時代の影響か、全体的に作品コンセプトと表現が類似し、内向きに小さくまとまっている印象を受けましたが、その中でも何か惹かれるイメージの強さ、試行錯誤や新しい展開があり、新作も引き続き観てみたいアーティストの作品を選ばせていただきました。最終的にご一緒させていただいた審査員のお2人と満場一致で決定したことに嬉しく思います。

 

興梠 優護(画家/第24回ホルベイン・スカラシップ奨学生)

審査においては画材の提供という観点から、それぞれの作家がどのようにメディウム(媒体)と向き合っているのか、また今後の可能性といった点に重きを置いて行いました。
選ばれた作家に共通するのは、少し強引な言い方にはなりますが「何故この作品を制作するのか」というシンプルな問いに、強度を持って応答している点だと感じます。
惜しくも選外の作家の中にも、選出作家と同等の魅力のある作品が多々あったことは強調しておきたいと思います。

 

森 啓輔(千葉市美術館 学芸員)

この度、初めて審査員を務めさせていただきました。一次審査での250を超えるポートフォリオ、二次審査での作品の審査では、本奨学制度における創作活動と材料研究の支援が、候補者の方々の未来を後押しし、ひいては同時代の表現の多様性をもたらすことが、強く期待されたように思います。表現者の誰もが抱えるであろう無から有への跳躍の困難さを、日々の技法、素材の研究とさらなる技術の研鑽によって、乗り越える機会となることを願っています。

 

ホルベイン・スカラシップについて

ホルベイン・スカラシップ奨学制度は、優れた芸術作品の創造と美術界の発展を願い、国内で活動する作家を支援するためのCSR活動として発足いたしました。当奨学制度では、作品の形態を問わず色材(油彩・アクリル他)を必要としている作家に対して、ホルベインの取り扱う多様な材料・用具を提供することでその活動を支援いたします。